夜尿症・低身長・便秘など

5-6歳を過ぎても月に数回以上おねしょをすることを「夜尿症」といいます。夜尿症 は成長にともなって治るものですから過度な心配は不要です。ただ 治る時期に個人差が大きく、たくさんのご両親が不安を抱えておられるます。調査によると6歳児の10-20%、小学校高学年でも5%にみられるようです。 小学校高学年になり週に2回以上の夜尿がある場合は治療を考慮します。夜尿症は治療により、治る時期が早くなることがわかっています。夜尿症は多尿型・膀 胱型・混合型の3つに分類されています。夜間はおしっこの量を少なくするホルモンが多く出なければいけないのですが、これが少ないためにおこる多尿型、膀 胱に蓄える機能が未熟なためにおこる膀胱型、両者を併せ持つ混合型に分けられます。まず検査でおこさまの夜尿のタイプを調べ、水分制限などの生活指導、抗 利尿ホルモンの内服、がまん尿訓練、アラーム療法などを提案いたします。多くの子供さんは1~2ヶ月以内に反応し、夜尿の回数が減ってきます。

  おこさまの低身長にご心配のご両親もたくさんおられます。なかには病的な低身長があり、治療が必要なケースがあります。成長ホルモン分泌不全性低身長症は 生まれつき脳下垂体で分泌される成長ホルモンの量が少なく低身長となります。成長ホルモンは律動的な分泌をしており、単に血中の成長ホルモンを測定しただ けでは正常に分泌 されているかわかりません。ある種の薬剤、アミノ酸の刺激にきちんと反応して成長ホルモンが分泌されているかどうかを調べる負荷試験が必要です。そのほか にも低 身長をきたす病気があり、鑑別が必要です。とはいえ、多くの子供たちの低身長は個性のひとつです。身長にばかり目を向けず、人間の価値はもっとほかのこと にあるという育て方をしてあげてください。毎日、元気にされていればあわてる必要はありません。ふだんの診察のついでにでもご相談いただければ結構です。 これまでの成長記録がわかるものをご持参ください。

 便秘に 悩まれているお母様にもたくさんお目にかかります。幼児の便秘は習慣性になることは 少なく、排便の習慣やきばる力がついてくれば、解消することがほとんどです。あまり便が固くならないうちにこまめに浣腸することが大事です。自宅での浣腸 が難しければ当院にご相談ください。短期間、便秘薬を内服していただくこともあります。